【登録方法】求人サイトで入力する主な内容と電話で聞かれる状況確認事項
理学療法士(PT)と働き始めて15年が経ち、現在の職場で3つ目(一般職を入れると4つ目)ですが、いずれもハローワークで情報収集しつつも、リハビリ職種の求人転職サイトに複数登録して給料アップや定時で帰れる職場など、納得のいく転職に成功しました。
特に難しいことはなく、どの転職サイト・求人サイトも30秒〜1分で登録できるほどとても簡単なのです。しかし、転職サイト・求人サイトを使ったことがなくて心配する人もいらっしゃるので、その登録方法と最初の電話・メールで聞かれる内容を記載します。
求人サイト・転職サイトに登録する必要事項
登録する際の必要事項を大きく分けると、@持っている資格、A現在の仕事の状況、B連絡先の3つです。基本的に、以下の必要最小限の内容を入力するだけで登録は完了するので簡単です。
- 希望職種(保有資格)・経験年数
- 入職希望時期・希望勤務地
- 就業形態(常勤・非常勤・パートなど)
- 名前・住所・メールアドレス・電話番号・メールアドレス
ここではPTOT人材バンクの登録画面を例にとって解説していきますが、メドフィットや理学療法士Work・作業療法士Workでも基本的に同じことを入力していくので、迷うことはまずありません。
理学療法士(PT)か作業療法士(OT)を選んで、正規職員希望なら【常勤】、パート・アルバイト希望なら【非常勤】を選んで次に進みます。
「こだわらない」という就業形態はありますが、求人サイトによっては、その選択肢がないサイトもあります。
現在の経験年数をそのまま選択しましょう。
転職の意向に関しては、現在仕事をしている状態でも全く問題ありません。選択肢の中からもう仕事をやめて「離職中である」、「よい転職先が見つかれば辞めたい」など、自分に当てはまるものを選んでください。
転職希望時期も早く次の職場を見つけたい方向けにすごく早い「1ヶ月以内」や、「3ヶ月位以内」、「6ヶ月以内」、「良い職場があればいつでも」等の選ぶ項目があるので、該当するものを選びます。
転職希望時期を最初に入力しなくてもよい求人サイトもありますが、登録後に担当者からかかってくる電話・メールで必ず聞かれる内容になります。
あとは、氏名や住所、条件に合った就職先・転職先の求人情報を得るためのメールアドレスを入力していくだけです。簡単ですね。
求人転職サイトを登録する上での注意点
特に難しいことはないので記載のとおりに進んでいけば問題ありませんが、いくつか注意点があります。
転職希望職種と保有資格が別欄になっていたり、備考欄やその他という記入欄を設けていて、保有資格を入力する求人サイトが多数あります。
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)の国家資格以外に、ケアマネージャー(介護支援専門員)や介護福祉士の資格を持っている方もいらっしゃるからです。その資格で働くつもりがなくても、履歴書や面接でアピールできるポイントになるので忘れずに入力するようにしましょう。
また、備考欄には疑問に思っていることやわからないことを書いておくと、担当者からの電話またはメールで返事がもらえるので積極的に書いておきましょう。その他、転職希望地域の入力を求められることもありますので、希望地域の項目がないサイトは入力しておくと話がスムーズになります。
登録後の最初の電話・メールで聞かれる内容
登録が済むと担当者から電話かメールで連絡が入りますが、ほとんどの場合、最初は電話連絡が入ります。
そこで聞かれることは登録時の内容に沿ったものがほとんどで、その確認と理由、より詳しい内容について尋ねられます。もちろん、すべて質問される場合もありますが、いくつか絞って来る場合のほうが多いです。
例えをあげるとこのような感じです。
- 転職活動の状況確認・入職時期について
- 転職希望のエリアと就職希望施設について
- 経験年数や実績についての確認(アピールポイント)
- 転職したいと思う理由と時期について
- 給料・休み等の待遇・勤務条件の優先順位
まず、これが最初!就職活動状況の確認と入職予定時期の把握
登録時に入力する場合がほとんどですが、まだ在職中であるか?、すでに仕事を辞めているのかなどの、現在の転職活動状況についてより詳しい内容を確認されます。
その理由は、すでに離職中なのか?まだ在籍中なのか?など、ある程度の時期を把握しないと、紹介先の検討や面接の日程調整もできない、新しい職場で働く時期が全く決まらないからです。それでは病院・施設も担当者も困ってしまいますよね。
離職中であれば条件が合えばすぐに働くことができますが、ボーナスを貰ってから数ヶ月後に退職するつもり等だと、現在求人を出している病院・施設をすぐに紹介できる、条件が合う就職先をじっくり検討して紹介すべきなのかなど、担当者がアクションを起こせないという事態になってしまいます。
もちろん、今の仕事を続けながら給料や休みなどの自分に条件が合う職場を探すのも問題ありませんので、その故をしっかり伝えましょう。
転職希望の地域と働きたい施設について
給料が安い、病院・施設がブラック企業だという理由であれば、現在住んでいる地域で再就職先を探す方が多いと思いますが、このようなパターンの方もいらっしゃると思います。
- 結婚して寿退社したあとの引越し先で仕事を探したい
- 出産後はパートで家事・子育て重視で働きたい
- 東京や大阪などの都会で心機一転したい
- 田舎でのスローライフに憧れて移住したい
これらに該当する方は、特に求人サイトに申し込む方がベストでしょう。
その理由は、あまり馴染みがない地域では知り合いのセラピストがいないので、評判のいい施設や条件の合う転職先の情報が得られにくいということがあげられます。ですから、求人サイトの担当者からかわりに情報をもらったりできるので楽になります。
その場合は、都道府県や市町村だけでなく、電車通勤希望なので路線や駅から●●分程度の距離、車で●●分以内など具体的なことを伝えておくと、選択肢が限定されるので担当者も転職先も見つかりやすいです。
就労形態について、病院で働きたいのか、デイケアがいいのか、訪問リハビリがいいという希望を伝える必要があります。
あくまで希望ですので、後で変更したり優先順位を伝えれば良いです。
経験年数や実績についてアピールしよう
最初に理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の経験年数・資格取得年を再度確認されることがありますので、免許書でしっかり確認しておきましょう。
それ以外に、ケアマネージャー(介護支援専門員)などの他の資格を持っているかと聞かれることがあります。もし、尋ねられなければ自分からアピールすることが重要です。
免許以外にも「リハビリテーション科の責任者の経験がある」、「こんなこと(治療手技など)ができます」、「整形外科疾患のリハビリが得意」、「●●の勉強会に毎月参加」などの自己アピールするポイントです。
もちろん、担当者からの電話連絡は就職面接ではありませんが、あなたに代わって働きたい病院やデイケアなどの採用担当者と直接紹介してもらうので、ここで自分の持っている能力を積極的に主張しておくと転職しやすくなることは言うまでもありません。
面接準備を兼ねて、転職したい理由も準備しておきましょう
「なぜ、転職したいのか?」という少し突っ込んだことを聞かれる場合があります。少し深い内容を最初の電話で聞かれることは少ないですが、やっぱり重要事項ですからね。
スキルアップしたい、もっと勉強できる職場でっていう気持ちがある人も多いと思いますが、ほとんどの場合はこれでしょう。
- 給料が安い・年収が上がらない
- 上司や部下との対人関係が悪い
- 有給が消化できない・残業代が付かない等のブラック企業
面接ではありませんので、ここは正直に伝えた方が絶対良いです。
もちろん、言葉を選びながらやんわりと表現する必要はありますが。
まず、正確な現状を伝えないと後で自分が損をします。
「給料が安いから辞めるのであれば、優先順位が高いんだな」とか、「毎日夜遅く帰宅する施設や残業や有給が取れないブラック病院だから、定時に帰宅できる職場やホワイト企業を紹介して欲しいんだな」と、あなたの意思や優先順位が担当者に伝わります。
新しい職場の環境は入ってみないと分からないのは当たり前なんですが、担当者が直接施設に出向いて生の情報を教えてくれる転職求人サイトもありますので、伝えて損はありません。聞かれなくても伝えた方がいいです。
【重要】給料・休みなどの待遇・勤務条件の優先順位をつける
ここが一番重要です。
皆さん、お給料が高くて年間休日が多い方がいいに決まっています。しかし、下のような条件をすべて満たす転職先を見つけるということは非常に困難です。
- 給料は100万以上アップ
- 大病院は勉強会などで帰りが遅いから嫌だ・通所リハビリで働きたい
- 通勤時間30分以内
- 年間休日110日以上・残業なし・有給休暇を全部とれる
そりゃそうですよね、給料が高くて休みも多くて家から近いなどの条件を全部満たす求人なんてほぼありません。欲張ってたらいけません。このような要望を求人サイトの担当者に要求しても転職先は見つかりません。
しかし、下で解説しますができる限り希望に沿った転職先を見つけるポイントはあります。
このようなことを言っていては、休みがない・給料が安くて生活が苦しい・対人関係や職場環境が悪いという、今のあなたの悩み・現状は解決しません。
解決するためには、希望条件の中で自分が特に優先したい条件をハッキリさせておくことが大切です。
意思・希望が強くて明確であれば、担当者があなたに優先して条件のいい職場を紹介してくれたり、あなたに替わって給料交渉も強気でしてくれたりとメリットが出てくるからです。
以上のことをメモ書き程度でいいのでまとめておくことをおすすめします。
できるだけ好条件の転職先を見つけるには?
私はもう40歳代で、もう何回も再就職できない・・・。と後がない状態でした。
歳を重ねると再就職が難しくなることは容易に想像できるので、転職するなら充分に待遇を吟味して、納得のいく職場にすると決意していました。
そこで、できる限り自分の希望通りの職場に再就職する方法としてやったのは、たったの2点です。
- 複数の求人サイト・転職サイトに登録する
- 働きながら再就職先を探す
理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などのリハビリ職の求人サイトがいくつかありますが、それら全てに登録しました。
その理由は、一般には@公開されない非公開求人があることやその求人サイトしか求人をかけていない病院・施設がたくさんあるからです。
いくつか登録するだけで、できる限りたくさんの病院・施設の中から、好条件の転職先を誰よりも先に見つけることができる・働ける確率が上がるということになりますからね。
また、求人サイトを通すとA休日・給料等の交渉を自分に変わって専任のコンサルタントが責任を持ってしてくれるので自分が交渉する必要がありません。
さらに、B入職前後の条件の食い違いがないように確認してくれて、例え後でトラブルが起こった場合でもアフターフォローもしてくれて安心できたのが最大の理由です。
実際にあった私の事例ですが、「週休二日+祝日休み」という雇用条件で応募したのに、面接時にはその文言が書面から消えておりトラブルになったことがあります。しかし、面接終了後、担当者が間に入って交渉してくださいました。
もちろん、複数登録しても求人がダブっている場合も多いです。
しかし、求人転職サイトの担当者によって仕事のスピードや営業力が違うので、C同じ病院・施設の求人でも有利な条件提示をいち早く先方にしてくれる方にお願いした方が転職に有利です。
極々ふつうのコトなんですけど、辞めてから仕事を探すのは絶対におすすめしません。特に経済的に余裕がない状態の方や実家ぐらしの方は。
以前の職場は有給はおろか週休も消化できない状態で、不●請求も当たり前の稀にみるブラック企業。昇給は年間1500〜2000円と微々たるもので、できるだけ早く辞めたかったのが正直なところでした。
そして、理学療法士として働きながら複数の転職求人サイトに登録しました。
そこで「この条件以外は応募することも面接を受けることもしない」と、かなり厳しい条件をそれぞれの担当者にしっかり伝えて、自分が希望する条件の就職先が出てくるまで辛抱強く待ちました。
自分の希望する条件をすぐに見つけようとするから難しいわけで、少し気長に探してみるということですね。
私の場合は休みが全然取れないクリニックでしたので、「週休が固定休二日+祝日休み」という休み重視で、給料のアップは二の次。給与は今と同じか少し下がるくらいなら許容範囲と、それぞれの担当者に伝えてありました。
もし、すでに仕事を辞めてしまっていたら生活していけないので、待遇の良い求人を待つこともできないですし、実家暮らしだとお金の心配もあまりないのでダラダラ無職の状態が続きますので注意してください。
希望する条件に近い転職先に、担当者が直接条件を上げてくれるように交渉してくれたおかげで、私は半年ほどで希望通りの条件で働くことができました。
これが私が待遇の良い転職先に就職できた方法です。
参考になれば幸いです。ご質問等はお気軽に。
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