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訪問リハビリがしんどい・キツイと思う私が就職・転職を考えている人に伝えたいこと

「訪問リハは生活に密着したリハビリができてやりがいがある!求められている!」、なんてよく言われていますが、そこに焦点が頻繁に当てられていることについて個人的には疑問です。

 

また、仕事自体はキツイけども「訪問リハビリは年収・給料が高い」といった意見が多いのも事実です

 

 

現在、私は訪問リハビリで働いている体験談として、訪問リハの待遇やら仕事の難しさなど、就職や転職したいと思っているセラピスト向けに率直に述べてみます。

 

 

理学療法士(PT)・作業療法士(OT)として働いてみて、給料を含めて、その将来性や安定性を判断してから働く方が良いでしょう。

 

 

どの施設で働くか迷っている方はこちらの記事も参考になると思います。

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訪問リハビリテーションと訪問看護ステーションのリハビリの違い【業務内容・給料・1日何件回るのか?などなど】

訪リハといっても医療保険と介護保険など細かく見るといくつかありますが、大きくはこの2つです。

  • 老健や病院・クリニックからの訪問リハビリを行うもの
  • 訪問看護ステーションからの訪問看護の範囲でリハビリを行うもの

 

両方の違いを把握して働く場所を決めて下さい。
一般的には理学療法士(PT)・作業療法士(OT)は開業権はないので、リハビリ計画書や指示書・報告書など、医師の説明の必要性などの違いはありますが、主にこの2つのどちらかで働くことになります。

訪問リハビリは職場として安定している?

理学療法士(PT)作業療法士(OT)と利用者
私が現在働いているのは前者の病院や介護老人保健施設が運営している訪問リハビリです。
(必要な書類の有無や点数などはこのブログの趣旨とはあまり関係ないので話はしません。)

 

リハビリ内容自体は両者に大きな違いはありません。あるとすれば、その運営者の方針によるもので業界全体に該当するものではありません。

 

 

訪問リハビリの給料や年収に関しては、基本的には母体がクリニックや介護老人保健施設であるのでそこに準ずることになります。

 

基本的に母体が大きくなればなるほど、転職した場合など、経験年数によって年収・給料に大きな差は出にくくり、特別扱いされた昇給がないデメリットがある反面、業績に関係なく安定しているメリットがあります

 

 

 

不安定だけど給料アップ!?訪問看護ステーションのリハビリの仕事は厳しい

訪問リハビリは給料が高い!というのはこちらの訪問看護のリハビリのことです。

 

転職先を探しみると、給料が相場に比べて高い事業所は訪問リハビリステーションではなく、だいたい訪問看護ステーションです

 

 

よく訪問リハビリ事業を始めたという話を聞くようになりましたが、リハビリ職が立ち上げて仕事にする場合、ほぼ訪問看護に抱き合わせてリハビリを行うもので、管理者は看護師となっているはずです。

 

あくまで看護師の替わりに在宅に行くという位置づけなのでで、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の場合は奥さんが看護師であったり、共同経営で開業するパターンが多いですね。

 

 

 

正直なところ、かなり厳しくなっている訪問看護のリハビリですが、その待遇に関してはこのように2極化が進んでいます。

  1. 儲けが出やすかった、または職場として不安要素がある分が給料が高く設定されている
  2. 利益が出にくいので給料が安い(休みが多い)

 

訪問リハビリに限らずですけども、世の中に数がないもの(普及していないもの)の場合、それに対しては利益率が高いです。つまり、初期は高く設定されていたということです。

 

その名残りもあり、訪問看護のPT・OTの給料はセラピストの平均年収よりもまだまだ高額になっています。現在の相場だと年収450〜600円くらいでしょうか。

 

アルバイトでも1件(1時間)3000円なんてまだまだ安い方で、高いと5000円とかもありますので、まだバブっていて、仕事の内容や休みは問わずに、とりあえず給料を上げたい・儲けたいならこれ一択です

 

 

ただ、現在の介護保険分野の動向を見てみると、リハビリ業務以外の書類が増えたり、点数引き下げで採算が取れない方向になってきましたので、今後の昇給は望めないと思っておいた方が無難でしょう。

 

また、訪問看護ステーションだとスタッフの数が数名〜多くても10名程度の小規模経営の事業所がほとんどです。

 

このような場合、倒産することや将来性を不安に思う求職者が集まらないために、給料を高く設定している場合が多いです。特別な待遇で採用される場合を除いて、年収500〜600万円をいきなり貰えるのはここくらいです。

 

 

 

小さい会社で資金も少ないうえに、利益が出にくいという理由で、PT・OTの給料に反映すらしていない事業所も多いです。安定もしていない・給料も高くないという事業所は、正直な所選ぶ意味がありません

 

歩合制を取り入れている職場もあるようですので、その辺を加味して『お金ととるのか?安定を取るのか?』という所の判断になるかと思います。

 

1日のリハビリの件数と電話対応等のその他の業務

1日何人(何件)するのかというと、これは事業所によって異なってきますが、だいたい5件というところが多いです。

 

その他の書類業務や昼休憩の時間を加味するとそれくらいが妥当か思いますが、私は午前3件、午後3〜4件で1日6件ほど回っています。(デイケアと老健の入所やショートステイを兼務しているので相当ブラック企業ですね。。)

 

 

他のスタッフは1日7件というハードさですが、これでも都道府県が雇用促進のモデルにしているっていう施設なのに極めてブラックです。

 

 

 

今まで病院やクリニック、デイケア・老健などの施設系で務めている理学療法士(PT)や作業療法士(OT)が、まず戸惑う仕事がこちら。

  • 事務作業が増増えすぎてギブアップ
  • ケアマネなどの、他事業所との密な連絡が必要
  • 電話対応が増える

 

 

介護保険関連だと介護保険改定でちょっと慣れてきたと思ったら、もう次の改定で面倒なことこの上なしですが、訪問リハはデイケアや老健に比べて特に書類が多いです。私なんか3つ兼務しているので、職場で一番仕事していますよマジで。

 

かかりつけ医やケアマネージャー(介護支援専門員)などの外部の方に向けて作成する必要がある書類が多いので気を使いますのでさらに手間です。診察がある月だと利用者一人につき5つほど書類を作らないといけません。

 

封筒印刷までしないとだめなので、死ぬほど面倒です。事務職員さんがやってくれる事業所が多いと思うんですけどね。

 

 

 

ケアマネージャー(介護支援専門員)が連絡が入ることも多いですが、仕事がルーズな方もいらっしゃるのでこちらから電話で問い合わせないといけないことも多いです。

 

また、自分が休み予定の場合は自分で断りの電話を入れたりしないといけないので本当に仕事辞めたいくらい面倒です。

 

  1. 安定志向は訪問リハビリ、給料重視は訪問看護に転職で決まり
  2. とにかくリハビリ業務以外が多いのが嫌じゃなければいいかもしれない

 

 

 

訪問リハビリで働くのに合う性格・合わない人格はコレ!

私の場合は転職したわけではなく、同一法人内の強制的な移動によるものですが、訪問リハビリが楽だ!とかやりがいがある!と言っているリハビリ職の人には傾向がありました。

 

 

私と知人の生の声を合わせて、成功体験と失敗談を説明してみましょう。

訪問リハビリ・訪問看護の仕事が合わない人

  • 車の運転が嫌いな人
  • 完璧主義・神経質な人(自分のテリトリーに入られたくない人、時間を守る人)
  • コミュニケーションをとるのが苦手な人・接客が嫌いな人
  • 過剰な暑がり・寒がりやトイレが近い人

 

全項目、完璧主義・神経質タイプの人と通じるものがあると思いますが、私がこのタイプで全部に当てはまりました。もう毎日が地獄…

 

 

運転嫌いな人が訪問に転職することはあまりないかもしれませんが、給料重視で求人検索をした場合はありえるので記載しました。

 

私のように自分の意思とは無関係の異動を命じられるパターンもあります。仕事時間の3分の1は運転しているので、事故によるリスクもあると頭に置いておく方がいいでしょう

 

 

利用者さんが自宅や自分のテリトリーに入られるのが嫌でトラブルになることも多いですが、それだけではありません。

 

パーソナルスペースに入られたくないセラピストは自宅に上がることに抵抗がある場合が多いです。それでけではありません。上がるだけではなく寝起きしている布団の上にあがってやることも多いです。

 

もちろん、掃除など一切しない高齢者の方も多いので、ほこりや食べ残しの食器があることも多いので潔癖な性格の人はキツイと思います。

 

 

 

また、時間を守るのは当たり前ですが、早く自宅に到着しすぎてもいけない・遅刻もいけないという時間に追われる仕事になるので緊張したままです

 

交通渋滞もあるでしょう、意図しないことで延長せざるを得ないこともあるでしょう。もし、行けない・遅刻する場合は利用者本人やケアマネに電話連絡を取ったりする必要があります。できますか?

 

 

 

コミュニケーションをとるのが苦手な人は適正ではないと思いますが、もっと問題なのは利用者本人とコミュニケーションを取るだけではないということです

 

弾丸のようにしゃべるご家族さんが割って入ってくることもありますし、本人・家族からお買い物や手伝いを頼まれることもあります。

 

もちろん、これはやってはいけないことなんですが、断り切れずに家事やお使いをやってしまう事例が本当に多いです。1回やると次から断れないので本当に困ります、引き継いだ人材にも迷惑です。

 

 

あとはすごく暑がりで多汗症の人や過剰な寒がりの人

 

大半の訪問系のサービスは安い軽自動車なのでエアコンもあまり効かないタイプの車であることがほとんどです。涼しくなってきた・熱くなってきたなぁと思ったら、もう利用者さんの自宅に付いていますから1日中気温が苦しい業務です。

 

あとは、地域や事業所にもよると思いますが、利用者さんの家のトイレを借りることができません

 

トイレが近い方だとコンビニやスーパー、公園で用を足すか、一旦職場に帰る等の対応が必要です。これで膀胱炎や大腸関連の病気になったセラピストもいますので、簡単に考えてはいけません。これまた頻尿の人やお腹の調子が悪い人には苦行というしかありません。

 

 

訪問リハビリ・訪問看護が合う人

上記の反対が合わない人になるんですが、それ以外にちょっと訪問に向いてるんじゃないの?って思うことがあったので追記しておきます。

 

 

こちらが訪問に適していると思う性格の方です。

  • 在宅でゆっくりとしたリハビリを提供したいPT・OT
  • 自分のペースで周りを気にせずリハビリしたいPT・OT

 

デイケアだと現在はリハビリをする必要時間が撤廃されていて、5分でも10分でもいいわけで、極論はリハビリをしなくても良くなりました。

 

しかし、訪問は必要時間があるので、在宅環境に合わせたリハビリをしっかり行うことができる唯一と言ってもいい形態です。ですから、本当にリハビリ職としての本分を全うしたいという方には適任の仕事です

 

 

また、逆に縛られることなく自分のペースでゆっくりとリハビリできるので楽だという先生もいらっしゃいます。周りに同僚や上司もいませんので、どんな治療をするのか?どれだけ時間を使うもあなたの選択次第です。

 

 

 

 

訪問リハビリ・訪問看護の今後の将来性はあるのか?

これからの動向としては、デイケアやデイサービスなどの点数はもう限界点にまで下げられているので、訪問系は今が最盛期の最後のラインと思います。

 

 

上記のように医療法人内であればいいですが、個人経営の小さな訪問看護で働くのであれば今転職しないと、更に待遇が悪くなるのは必然です。

\同じ悩みを持つセラピストだから失敗してほしくありません/

 

よく考えて次へのステップアップをしていきましょう。

 

 

 

最後になりましたが、よく訪問リハビリは経験と知識がない務まらないという話を聞きますが、そんなことはありません。新人でも別に普通にできます。

 

もちろん、あるに越したことはありませんが、本当に必要なのは一般常識であって技術や知識ではありません。

 

 

「経験年数3年は必要だよね」っていうセラピストがいたらそんな輩は放置しておいていいでしょう。

 

思い返してみてください。そのことを発言した人は大体の場合、根拠なし・責任感なしの仕事ができない方じゃないですか?その方が一般常識がない人でしょう。周りの言うことは頭の片隅においておいて、自分のやりたいように生きていくのが1番と思います。

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