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【PT・OT求人】急性期病院・総合病院の転職にやり甲斐はない?魅力は給料・年収じゃなくて手当だよ!

急性期病院や総合病院というと国立や県立、市立病院を筆頭に、日本赤十字社や厚生連(JA) などの大きな病院があり、その他には健保組合や医療法人が一般的です。あとは大きな市町村には個人病院も多々あります。

 

 

現在、働いている理学療法士(PT)・作業療法士(OT)ならわかると思いますが、早期退院を推し進める国の政策の影響もあり、ここで働くことに関しては、リハビリテーション職種として勉強した知識や技術の必要性があまりなくなっています。

 

また、回復期だけでなく急性期も365日リハビリテーションを行うところも増えてきて、本当に患者さんにとっても無意味どころか状態を悪化させていることに気がついていない医療従事者も多いです。

 

それに伴って、休みが取りにくくなったり過剰な勤務になった挙げ句、もちろん給料も上がらないのがほとんどでしょう。せいぜい休日出勤手当てくらいではないでしょうか。

 

 

そんな現状も含めて、急性期病院の求人を見て転職を考えているセラピスト向けにその辺りの現状と詳細を記載していきます。

 

 

こちらはPT、OT求人が多くてどこで働いたら自分に向いてるのか全然決まらない優柔不断のあなたに、ぜひ読んでほしいです。

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急性期病院と総合病院の違いは?

まず、皆さんご存知だと思いますが、『急性期病院であり、総合病院でもある』という所も多いので、ここでは同一のものと考えて話を進めていきます。(※総合病院での回復期や療養型は別途記載します。)

 

が、ちょっとその解説を前置きにさせてもらいます。

 

急性期病院とは?慢性期病院とは?

 

急性期病院とは、急に起こった病気やケガ、その他の疾患の急激な悪化などで緊急、または重症な状態にある患者に対して検査や手術、入院など高度で専門的な医療を提供する病院のこと。

 

基本的には各都道府県立や市町村立、大学病院や日赤、厚生連などの大病院であることが多く、高度な医療が提供できる場所になります。

 

また、その逆の意味として存在しているのが慢性期病院です。これは状態が安定している患者さんに対してリハビリや入院を行うものというものです。

 

 

本来であれば、この2つを比較すべきではありますが、早期退院を推し進める国の政策もあって、最近では慢性期病院なんて言葉を使う機会がずいぶんと減りました。

 

 

総合病院とは?

総合病院とはベッド数が100床以上で主要な診療科が内科、外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科の5科を含む複数の診療科がある病院と規定されています。

 

一般的にですが、診療科がたくさんあったり救急病院に指定されていることで、地域では総合病院と呼ばれている場合も多いです。

 

 

上記で述べた通り、総合病院と急性期病院は同一のものではありませんが、急性期病院であり、総合病院でもあるという場合が多いです。だいたい7割ほどが該当しています。

 

 

 

また、両者は高度医療が提供できる大規模な病院であることで、その仕事内容や諸待遇も同じものとして解説したほうがわかりやすいということも同一とさせてもらう理由です。

 

 

 

急性期病院・総合病院の魅力は給料の金額じゃなくて手当と安心感

 

財団法人である場合、従業員は全体で数千人になることもありますが、急性期病院・総合病院の場合、従業員数が最低でも200〜300人以上であることが多いです。

 

これでも職員が多い!と思われるかもしれませんが、一般の会社からするとこれでも中小企業レベルです。しかし、これくらいの人数になると就業規則や管理職手当に至るまで、経営者や事務長クラスでも人事や待遇の操作が簡単にはできません。

 

 

つまり、『コネだから給料やポジションを優遇される』とか、『責任者で優秀な人材そうだから転職時に基本給●●万円アップ!』とかはそうそうありません。初任給から年齢、昇給もほぼ一律で決まっているので、もし特別扱いをやってしまうと大勢の職員から不公平だのとクレームがやまないんですね。

 

それができるのはクリニックや小さめの病院くらいです。

 

 

しかし、その分給料自体に不公平が生まれにくく、昇給も比較的安定的である場合が多いです。
金額としてはだいたい3000〜5000円くらいが理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の平均的なベースアップです。

 

 

良く言えばみんな平等、悪く言えば仕事ができてもできない人と変わらない給料・昇給ということです。公務員や日赤、JA、財団法人になればなるほど、これが色濃く出るのは間違いありません。

 

これをメリットととるか、デメリットと取るかはひとそれぞれですが、日本の古い体質のままといえばわかりやすいでしょうか。

 

 

 

基本給や年間のベースアップだけを説明しましたが、急性期病院・総合病院は手当が手厚いのを見逃してはいけません。

 

住宅手当が1番高くつけてくれるところが多く、ついで扶養手当です。

 

少ないところで12000〜15000円、多いところで25000〜30000円(または家賃の半分までを上限)というところが多いです。

 

ただ、こちらも注意点があって、公務員や半公務員では住宅手当は賃貸のみです。
民間でもだいたい賃貸アパートを借りている人のみ限定ですが、稀にマイホーム購入者も住宅手当が出る職場もあります(私の職場がそうです)。

 

扶養手当は個人だと配偶者も子供も3000〜6000円前後が多い中、配偶者・一人目の子供は10000〜12000円からという高額な感じです。でかいですよね。

 

 

 

この手当を含めて考えると、下記の条件次第では理学療法士(PT)や作業療法士(OT)では1番給料が高い職場になりえます。

 


  1. デメリットは最初の給料は安い

  2. メリットは昇給が安定していて手当てが充実している

  3. 長期間・定年まで必ず働くのであれば将来的に給料は平均以上は確実

 

急性期病院・総合病院の仕事内容と職場環境


以前は手術が終わっても痛みなど状態が安定してからリハビリを行う流れでしたが、現在は手術後すぐにリハビリを行った症例と、予後に大きな差がないという論文発表でエビデンスが確立してきました。

 

また、冒頭でも少し触れましたが世間にリハビリ・理学療法士(PT)・作業療法士(OT)というものが浸透し、365日リハビリテーションが行われるようになるに従って医療費が膨らんできました。そこで大幅にカットの対象になりました。

 

 

この時代の大きな流れに現場が対応しようとして、10〜20年前と大きく変わったことはリハビリテーションのやり方です。

 

以前は関節可動域訓練や徒手療法を行っていた急性期病院も、可能な限り以前と同じ動作を行えるようにし、早期退院させなければならなくなりました。

 

 

簡潔に述べると、そのようなテクニックを行う事が激減し、リスクがない範囲で立位訓練や歩行訓練をするだけの動的なリハビリテーションを行う傾向が強くなりました

 

 

知人が働く職場は「関節可動域訓練やベッド上のリハビリはほぼやらない。必要ががあれば行うことはあるけど、何年もしたことがない」と言っていました。

 

病院の体制や責任者の意向・方向性による部分もありますが、新しい病院ではセラピストの人数分リハ室のベッドはないでしょう。それくらいベッド上の訓練を行うことがなくなり、本来の意味での技術職の側面は低下しました。

 

 

ここで、それでも技術はいるよっていうごもっともな意見も出ると思いますが、リハビリ職としての技術というよりも、看護師に近い医学的管理・リスク管理の評価技術という方が正しいかと思います。

 

 

また、ここでは内容が全く別物なので詳細は控えますが、急性期であれば理学療法士(PT)や作業療法士(OT)がアプローチしなくても改善します。放っておいても状態は良くなります。

 

いや、むしろ急性期リハが患者さんを悪化させている、と私は判断しています。

 

自分が患者さんを良くしていると錯覚している自己評価ができないリハビリ職にとって、急性期病院は自分のリハビリで良くなっているイエーイみたいになっていて、やり甲斐があると認識してしまっているんだなぁ、と思います。

 

 

 

っと、ちょっと熱が入ってきて話が脱線しましたm(_ _)m

 

 

次はリハビリ職のスタッフの内訳や休みの取得傾向についてです。

 

ベッド数が200前後ある病院でも理学療法士(PT)、作業療法士(OT)が4人前後というところもあれば、リハビリに力を入れているところだと10〜20人という所まで様々です。

 

公務員系のところだと予算がシビアだったりするので人数は少ない傾向にありますが、基本的には患者数に対してスタッフの数は多いです

 

 

その理由を述べていきます。

 

細かな制度上の問題はさておき、患者1人20分で1単位を基本としていました。

 

急性期病院・総合病院だと患者1人につき1日6単位(厚生労働大臣が認めた場合は最大9単位)、つまり120分も患者1人にリハビリを実施できる施設基準となります。

 

「そんなに不要だよ」とか思っちゃいますが、減算傾向にあっても単位数(実施時間)を増やすことができるので収益を上げやすく、ゆとりを持ってリハビリできるようなシステムになっています。弱小クリニックからすると、本当に簡単に利益アップです。

 

 

つまり、スタッフが少なすぎる場合はなんともなりませんが、多い場合は単位調整すれば充実したリハビリを提供できるだけでなく、経営的にも潤うわけです。

 

結果、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)などのスタッフの人数は多くなる傾向にあります。

 

余談ですけど、その証拠に急性期で働いている知人は1日6〜7人しかリハビリをしないといっていました。だいたい1日3単位ですね。。。私はこの時、1日30〜35人前後の患者さんのリハビリをやっていて、単位も1日21〜24単位のマックスでした@ブラック。

 

ということからすると、言葉は悪いですが替わりはどれだけでもいるので、休みやすい職場出ることが多くなります。

 

ただし、お硬い職場だとスタッフの数が多かろうが、有給消化を渋る傾向はあるので頭の片隅に置いといてください。

 

 

 

 

そして、休みについてですが土曜日・日曜日・祝日がお休みの病院が多いのが嬉しい所ですね。

 

土曜日に関しては、隔週休みだったり、隔週で半日出勤だったりというところが多いですが、だいたいこれが多いです。

 

 

看護師や介護福祉士さんだとそうはいきませんが、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)だとこの曜日で休暇が取れるので、家族の時間やプライベートの時間を優先させたい方にはピッタリです。

 

ただし、大きな病院だと公平性を保つために、リハビリの仕事以外で電話番などの当直(夜勤)が数ヶ月に1度しなければいけないパターンもあります。私が把握しているだけで、日赤や厚生連はそのような体制をとっていますね。

 

ここまで細かいことは、求人票には掲載されていないことがほとんどですので、会社訪問時に軽く聞いてみたり、実際に働いている知人がいれば探りを入れてみる、最悪の場合ヤフー知恵袋で聞いてみるのもいいでしょう。

 


  1. リハビリのやり方は様々。

  2. それにやり甲斐・モチベーションを見いだせるのか?

  3. スタッフの数が多いので休みは取りやすい土日祝日休みが多い

 

 

急性期病院・総合病院への就職・転職は安定・安心感はある

やはり、母体が大きいので街角のクリニックのように閉業して職を失うというリスクは低く、安定していて安心感は抜群にあるところがメリットです。

 

メリット
  • 定年までまたは長期に働くのであれば手当も充実していて昇給も望める
  • 安定していて精神的に安心できる
  • 土日祝日休みの場所が多い

 

デメリット
  • 以前ほどリハビリ職としてのやり甲斐はないかもしれない
  • 給料は低い傾向がある

 

給料面だけでなく、対人関係なども重要になってきますが、こればかりは入職してみないとわかりません。(勉強会費用負担とか細かいのはありますが)そんなのでやめるタイプではないのであれば注目すべきポイントは給料や休み以外にありません。

 

 

公務員や日赤などの正規職員は4月採用がほとんどで、急な欠員は臨時職員として募集します。個人病院の場合は随時募集をかけているので、希望の施設がある場合はしっかりと情報収集をして求人に応募しましょう。
求人サイトであれば、条件を伝えておくと連絡をくれるので情報を早く・確実にキャッチできます。

\同じ悩みを持つセラピストだから失敗してほしくありません/

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